歯の黄ばみが気になる
日本人の食生活には、コーヒーや紅茶、赤ワインやカレーなど、色素が濃い飲食物があふれています。これらの飲食物を口にすると、歯に着色して黄ばんでしまいます。
また、加齢の影響で歯の内側の象牙質が黄色くなることで、さらに黄ばみが増すのです。 歯の黄ばみが気になる方には、ホワイトニングをおすすめします。
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、薬剤で歯を白くする処置の総称です。歯を削って白い詰めもの・被せものをする治療もありますが、歯を削ることで多少なり歯の寿命を縮めてしまいます。
ホワイトニングは歯に薬剤を塗ったり、マウスピースに薬剤を塗って装着したりするだけの処置のため、歯の寿命を縮める心配はありません。 ホワイトニングには、歯科医院で受けるオフィスホワイトニング、ご自宅で行っていただくホームホワイトニング、これら2つを組み合わせたデュアルホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニングです。
歯に薬剤を塗布して専用の光を照射し、歯を白くします。短期間で白い歯を手に入れられることが特徴です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニングです。歯科医院で作製したオーダーメイドのマウスピースに薬剤を入れ、1日2時間ほどの装着を続けていただくことで歯を白くできます。
オフィスホワイトニングと比べて歯を白くするのに時間がかかりますが、色が後戻りしにくいという特徴があります。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングで歯を白くしてからホームホワイトニングで後戻りを防ぐ方法です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのメリットをあわせ持ちます。
オフィスホワイトニング
ホームホワイトニング
オフィスホワイトニング治療の流れ
1.歯のクリーニングと歯の色の確認
ホワイトニングの薬剤を歯に浸透させるには、歯の表面に付着した汚れをあらかじめ取り除く必要があります。
また、クリーニングで歯の着色汚れや歯垢・歯石などを取り除き、本来の色を確認することが重要です。
2.薬剤の塗布
歯茎を保護したうえで、ホワイトニングの薬剤を歯の表面に塗ります。
3.光を照射する
患者さまの目に光が入らないように保護したうえで、歯の表面に専用の光を照射します。
4.薬剤を取り除く
ホワイトニングの薬剤が反応してから、薬剤を取り除きます。その後、数回繰り返して理想の白さにしていきます。
白い歯を持続するために
白い歯を保つには、色の濃い飲食物を避ける必要があります。ホワイトニングの施術後は着色しやすいため、食事制限が必要です。
また、コーヒーや紅茶などを飲むことが習慣化している場合、歯が着色しやすくなります。もちろん、タバコのヤニも歯の黄ばみの原因のため、できるだけ控えることが大切です。
着色汚れに注意していても、食事をとる以上はどうしても歯が着色します。そのため、食後はできるだけ早く歯を磨いて、色素が歯に沈着するのを防ぐことが重要です。結果的に虫歯や歯周病のリスク低減にも繋がるため、継続することをおすすめします。
定期メンテナンスも忘れずに
ホワイトニングによる歯の白さは永久的ではありません。
ホームホワイトニングは1~2年に1回、オフィスホワイトニングは3ヶ月~6ヶ月に1回のペースで受けることで、白さを維持できます。ライフスタイルや今後のイベントなどを踏まえ、どの程度の頻度でホワイトニングを受けるべきか、担当の歯科医師に相談することをおすすめします。