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2017.01.11

歯科医院の新年

みなさん、こんにちは。歯科医師 田村です。
新年を迎え、つい先日は成人の日でしたね。
選挙権が18歳から与えられるようになったので、いつの日か成人式も18歳で迎えることになるのでしょうか・・・

高校生活を終えた方々は、進学や就職で親元を離れる方も多いと思います。
そんな私もかつて高校卒業後に上京(東京の大学ではないですが…)し、一人暮らしを始めました。懐かしいですね

さて、今回のお話は「親知らずの呼び名の由来」についてです。
「親知らず」というのは別名でして、正式には「第三大臼歯」または「智歯」と呼びます。

何故別名があるのか??
それは歯のはえてくる時期に由来します。
歯はそれぞれ異なる時期にはえてきます。
大人の歯(永久歯)で一番早くはえてくる歯は第一大臼歯、別名「6歳臼歯」です。その後は前歯から奥歯にかけてはえてきます。
中学2年生ぐらいまでには一通りはえ揃ってきて、その後しばらく平穏な日々が訪れます。

しかし、高校卒業するぐらい=親元を離れるぐらいの時期から、第三大臼歯がはえ始めるのです。
親元を離れてしまってからでは、新しく歯がはえてきたことなど、子は親になかなか相談しないものです(←たぶん)。親の知らないところではえてくる歯、すなわち「親知らず」なのです。

ちなみに親知らずがはえてこない人もいます。
はえ方が悪くて骨の中・歯肉の中で停まってしまっている、またはもともと歯の細胞がない、などの原因があります。

ではここで一句、

『親知らぬ 彼氏彼女と 親知らず」(←季語なし)

大寒波が来るようです、私のせいではありませんよ!