オリオン歯科 飯田橋ファーストビルクリニックです。
本日は「歯ぎしり」について詳しくお話ししたいと思います。
歯ぎしりとは、主に睡眠中に無意識に歯をすり合わせたり、強く食いしばったりする現象を指します。日常的に経験する方も多く、時には大きな音を立てていることもあり、ご家族に指摘されたり、歯科検診で歯や顎に負担がかかっていることがわかることもあります。
私たちはこれを「歯ぎしり」と総称していますが、実際には「すり合わせる」タイプだけでなく、強く「食いしばる」タイプも含まれます。いずれにしても、放置しておくと歯や顎、さらには全身に影響を与えることがあります。
『歯ぎしりの原因は?』
実は、歯ぎしりの原因はまだ完全には解明されていません。しかし、多くの研究や専門家の意見から、以下のような要因が関係していると考えられています。
ストレス
歯ぎしりの主な原因としてよく挙げられるのがストレスです。日中に受けた心と体へのストレスが、夜間に無意識に歯ぎしりという形で発散されているのではないか、という説があります。これは、心身のバランスを保つために脳が無意識に行う「ストレスの解消法」として機能しているのではないかと考えられています。
睡眠の質の低下
睡眠不足や深い眠りに入れない状態が歯ぎしりを引き起こす可能性があります。特に、不規則な睡眠スケジュールや睡眠時無呼吸症候群などがある場合は、歯ぎしりのリスクが高まることがあります。
歯の噛み合わせの問題
歯の位置や噛み合わせが適切でない場合、歯ぎしりが引き起こされることがあります。特に、歯がずれていたり、かみ合わせに問題があると、無意識に調整しようとして歯ぎしりが起こることがあります。
遺伝的要因
家族に歯ぎしりをする人がいる場合、遺伝的にその影響を受けることがあるとも言われています。つまり、家族歴も歯ぎしりの原因の一つと考えられるでしょう。
歯ぎしりによる影響
歯ぎしりが引き起こす影響には、さまざまなものがあります。
歯の摩耗や欠け
歯ぎしりが続くと、歯の表面が削れ、歯がすり減ることがあります。特に、エナメル質が損傷することで、歯が敏感になり、痛みを感じることが増える可能性があります。
顎関節の痛み
長期間の歯ぎしりは、顎関節に負担をかけるため、顎の痛みや関節の違和感が生じることがあります。これは顎関節症の一因ともなり、頭痛や肩こり、耳鳴りなどの関連症状も引き起こすことがあります。
睡眠の質の低下
歯ぎしりは、無意識に行われるため、ご自身で気づかないことが多いですが、歯ぎしりが原因で眠りが浅くなり、十分に休息が取れないことがあります。その結果、日中の集中力の低下や疲れが蓄積することがあります。
『歯ぎしりの改善方法』
現状、歯ぎしりを完全に抑えるための確立された治療法はありませんが、いくつかの対策が提案されています。
ストレス管理
歯ぎしりの多くはストレスが関与しているとされているため、ストレスを軽減することが大切です。適度な運動、リラクゼーション、趣味に時間を費やすなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが効果的です。
マウスピースの使用
歯ぎしりから歯を保護するために、夜間に専用のマウスピースを装着することが一般的です。これにより、歯への直接的な摩耗を防ぎ、顎関節への負担も軽減することが期待できます。
噛み合わせの調整
噛み合わせに問題がある場合は、歯科医院での調整や治療が必要です。矯正治療やクラウン、インプラント治療など、適切な対処を行うことで歯ぎしりのリスクを軽減できる可能性があります。
リラクゼーション
寝る前にリラックスする習慣を持つことも、歯ぎしりを予防する手段の一つです。例えば、温かいお風呂に入る、深呼吸やストレッチを行う、穏やかな音楽を聴くなど、緊張を和らげる方法を取り入れると良いでしょう。
歯ぎしりを放置しないで
歯ぎしりは無意識に行われるため、気づきにくい問題ですが、放置しておくと歯や顎に深刻なダメージを与える可能性があります。歯ぎしりを自覚している方や、家族に指摘された方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。早めの対処が大切です。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。
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