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2017.12.13

今年もきました!

こんにちは、歯科医師田村です。
今年もぼちぼちやってきましたね、インフルエンザの季節が。

インフルエンザワクチンは打ちましたか?
どうやら今年はワクチンの製造がうまくいかなかったそうで、ワクチンが世に出回る時期が遅く、その量も例年より少ないとの噂を聞きました。

さて、鼻や口は細菌やウィルスの侵入経路でもあります。
ワクチンを打つことでインフルエンザ発症時の重症化を軽減させることができるわけですが、注射で痛いですし、ある程度のお金はかかります。
重症化を軽減させることも重要ですが、なにより感染・発症予防に有効なことがあるとしたら、気になりませんか?

特に高齢者に有効なことでありますが、歯磨きや舌磨き、粘膜の拭き取りなどを主体とする「口腔ケア」を日常的に行うことで、インフルエンザの感染・発症が10分の1に抑えられたという研究報告があります。

どうやら歯垢に含まれる細菌がインフルエンザウィルスの増殖を助けているようなのです。そのため、口腔ケアで徹底的に口腔内の細菌数を減らすことで、インフルエンザの予防にもなるということです。
また、補助的効果になるかとは思いますが、細菌が増殖してねばついた口腔内をきれいにすることで、新しいサラサラした唾液が産生され、かつ口腔ケア後のうがいにより粘膜が潤い、粘膜上の繊毛(せんもう)という細菌やウィルスを排除する働きのある部分が活発に動きやすくなります。それらも予防効果アップを助けているのではと予想されます。

「たかが歯磨き」と侮るなかれ、なかなかいろいろな効果を持っているものですね。
どうぞ是非今以上にお口の中のことに関心を持ってみてくださいね。