こんにちは、歯科医師田村です。
最近見かけた医療ニュースのご紹介ですが、近年デンタルフロス(糸ようじ)の輸入が増加しているそうです。その理由が、なんと「スメル・ハラスメント対策」ということらしいのです!
今やなんでもかんでも「ハラスメント」と名付けられる時代ですが、ついに口臭による周囲の人の嫌な気分も「スメル・ハラスメント」と名付けられるようになったわけですね。
「口臭がするから歯医者で診てもらって治療してください」
「スメハラですよ!やめてください!!」
言われて嫌な方はどちらでしょうかね?
言う方も気まずい思いをしますし、嫌ですね。
どちらも嫌な思いをしないで対策するためには、もはや子供の頃から「歯磨きをきちんとしないと(または「定期的に歯医者に通って健康で清潔なお口を保たないと」)ダメですよ」と教え込み、そう教え込まれた人たちへと全人口が世代交代する頃には、スメハラどうのという問題はかなり減少するのではないでしょうか?
歯科医師の立場から言えることとして、「きちんと歯を磨くこと、歯と歯の間は歯ブラシで磨くのは不可能なので歯ブラシと歯間ブラシやデンタルフロスを併用すること」「どうしても磨き残ししている部分や、専門職でないと届かない部分の汚れなどもあるため、定期的に検診とクリーニングに歯科医院へ通う」「胃の病気などで口臭がする場合もあるため、歯科医院受診で問題なしとされた場合は、消化器系のお医者さんに診てもらう」ということです。
口臭は自分では臭いに慣れてしまうため、自分で考えている以上に周囲の人は臭いを感じているものです。
口臭を指摘されたことがなくても、エチケットとして常に気にかけておくというのがいいと思います。